いますぐやめてほしい「○○勉強しています」と言うブログ記事をみて、いろんな立場の方の反応が面白かったのと、最近自分の周りでみかける事に関して思ったことを書いてみる。

 

私がねこみみすくーるを始めたきっかけ

そもそものきっかけは、元講師ということで「教えて欲しい」というリクエストが結構多かったことと言えるでしょう。すでに専業の講師業はしていない(エンジニアとして会社に勤務している)ので、WordBench以外にもなにか機会を作ろうかと思ったから。「友達だから無料で教える」というと、たまに(というか確実に)勘違いしてくる人が多いので、あえて有料という形をとっているが、専業の講師やセミナー運営会社などからみたらあほらしいほど収入はありません。でもそれでも意義はあると思っていますけれど。

そして、すくーるを始めてから「簡単に出来ると(上司やクライアント)に言われて、おぼえなければいけない」ということばをすごく耳にするようになりました。

 

日本語フォーラムにはたくさんの迷える子羊たち

やらざるおえなくなる人たちが必死に本やブログを見ながら試行錯誤して、日本語フォーラムにたどり着く・・・なら、そんなに気にしなくてもいいんでしょうが、世話役の嘆きを聞いている限り、「簡単に回答を得られるんでしょ?」という安易な人が増えているようです。

まあ閑散としてるより、活発な質疑応答のあるフォーラムの方がコミュニティとしては健全だと思うのですが、先輩たちのアドバイスを聞いて学ぶ場ではないなという気がします。みんなボランティアで回答してるのに「急いでるんで・・・」とか「手っ取り早く教えて」というのは何か違うと思うのは、私がおばさんだからなんでしょうか?

 

クックパッドのタイトルだけで美味しい料理を簡単に

道端でキャンプをするとしてもテントを張りますね。(まあ中にはベンチでそのまま寝ると言う方もいらっしゃるようですけど)そんな時にでも、安心して寝られるためのテントの設置のコツがあります。アウトドアに慣れてる方ならワザワザ言わなくてもわかりますよね?

ええ、あることに慣れている方なら簡単

世の中にはそんなものが多くあるはずです。料理は簡単ですか?レシピさえあれば道具さえそろっていれば誰でも美味しく作れますか?

クックパッドのすみからすみまで見なくても、タイトルだけで美味しい料理を私は簡単に作れます。なぜかって?それは30年以上炊事をしていて?美味しい素材の選び方、美味しい調味料の調合、美味しい火加減、美味しい盛り付け方・・・などなど料理の基礎ができているから。

 

WordPressの「簡単」ってなんだろう?

セミナーや書籍などでは、キャッチコピーとして「簡単」という言葉が並ぶようになりました。では、なにが簡単なのでしょう?なにを簡単にしてくれたんでしょう?

 

私がWordPressで簡単だなって思うことは

  • 更新作業が簡単
  • webサイトやアプリケーションの土台の構築が簡単
  • クライアントに動的な仕組みを説明するのに簡単

などです。早く簡単に出来ることによって

このような時間が多めに取れるようになりました。

  • コンテンツを考える
  • 構成を考える
  • 素材のクオリティをあげる

なので、とてもいいところだと思っています。

ただし、前提条件として

  • HTMLやCSSの基礎を理解している
  • webサーバーの仕組みや動作の基礎を理解している
  • ブラウザのレンダリングの基礎を理解している
  • クライアントの業種や業界常識をある程度理解している

からこそ活かせているのであって、まったく基礎のない人が一日で出来てしまう「簡単」とは明らかに違うと思っています。

 

WordPressが簡単なのは「きっかけ」

WordPressがwebサイトを自分でいろいろ作ってみたいというきっかけになることは、とてもいいことだと思います。いちばん最初にいった「○○を勉強しています」というのがきっかけになって、幅広く色々なものを覚えていくことも、とてもいいことだと思います。

けど勘違いしないでほしいのは、簡単に出来るためにはそれなりの基礎が必要だということ。web初心者が簡単に自分でカスタマイズ出来るようになるには、それなりの時間と金が要るということ。自分じゃ作らないけど簡単にWordPressサイトを作るにはコネと金が要るということ。

キッカケや動機作りとしてWordPressはとても「簡単」です。同業者の友達を作るのも「簡単」です。でも、Webサイトを簡単に作る「魔法」ではないと思うのでその勘違いだけはしないでほしいなと思う今日この頃でありましたとさ。(もちろん現役の魔法使いさんは除きますけどねん)