お遍路の心得として「無財七施」という言葉を聞きました。
お金をかけず誰にでも出来て、誰もに喜びを与えることが出来るものということです。

1.房舎施(ぼうしゃせ)

これはお遍路さんに一夜の宿を貸す(相部屋を勧める)ことでお遍路ねのお接待・・・って話に通るのかな?雨が降って傘を差し出すことも含まれるそうです。

2.床座施(しょうざせ)

席を譲るとか道を譲るとか、そういうことです。
そういやお遍路さんを車でしてても、近所をドライブしてて怖い想いをするようなアレはいっさいないですね。みなさんちゃんと実践されているんですね。

3.身施(しんせ)

自分の体を使って手助けすること。重い荷物を持ってあげたり、何か力を貸すこと。
身支度をきちんとして、周りに不快感を与えないことも身施になるんだそうです。
まあお遍路のときは身なりはチキンとしてお祈りしたいですけども。

4.和顔施(わがんせ)

いつも笑顔をたやさないこと。
笑顔の人見て不快になる人はいませんよね。
私は電車の中で必ず笑顔でいるようにしてるんです。
一緒の電車の中でイヤーな顔してる人がいたら嫌な気持ちって伝染するし。
別の意味では年齢が若く見えますよ。

5.言施(ごんせ)

思いやりのある言葉をかけること。気持ちよく挨拶をすること。

そういえばこの前ろうそくに火がともらなくて困っていた人に声をかけてライターでつけてあげました。これは言施からの身施になるのかな?というかこういうことでいいのかな?

6.眼施(がんせ)

優しいまなざしでいること。和顔施してたら眼施って普通に出てきそう。
慈しみの心で見ることで、相手も心安らかになりますね。

7.心施(しんせ)

思いやりの心を持つこと。
施しが出来たとしても、心あらずでは、本当の施しにならず。
相手に気持ちは伝わらない。

まあ、どれもお遍路だから仏教だからではなく、人と人が寄り添って行くときに、とても大切な考えだと思いました。いつも忘れないよう心がけていたいと思います。